【数学コラム】直積の概念

Dr.Childでは数学的思考の基礎として、幼児向けの集合論を展開しています。今回は集合論における直積についてお話します。

直積とは、複数の集合から一つずつ要素を取り出して組にしたものの全体を指します。


この直積という概念は、中学数学で習う座標を理解する上でも役立ちます。例えば平面の各点には実数ℝの組(直積ℝ✕ℝの元)が対応します。


1番目および2番目の要素はそれぞれ、x座標とy座標と呼ばれますよね。

子ども向けに、この直積を体感する遊びを紹介します。まず紹介するのは、お絵描きです。例えば、色と花の集合を作り、それぞれを組み合わせたもの(例:赤いバラ)を描くような遊びです。


続いて紹介するのは「7並べ」です。トランプはランクという13個の要素を持つ集合と、スートという4個の要素を持つ集合の直積として見ることができます。7並べにより、数の序数性や直積の概念を学べます。


このように直積という数学の概念を遊びにより体感できるので、ご家庭でも試してみて下さいね。