レッスンの一コマ Vol.13

レッスンの一コマを紹介します!

️今回の主役は年少のKくんです!集合や分数、場合の数が理解できてきたKくんは、最近は確率の考え方も学んでいます。ここでは、ある注目するイベントが起こる確率を、(そのイベントが起こるケースの数)÷(起こりうる全てのケースの数)として、サイコロやコインなどを使って、実際に確率を体感しながら学んでいます。


今日は、Kくんが好きな太陽系の惑星を題材とした確率の問題に取り組みました。問題としては、「ランダムにワープしたとき、ある惑星に行く確率はいくつか?」というものです。

問題の状況を捉えるため、まずは太陽系の惑星の絵を画用紙に描いてもらいました。太陽を中心として、Kくんは水星から順に海王星まで、8個の惑星を上手に描けました!木星の大赤斑も、特徴を捉えて描けています!

その上で、「ロケットに乗っているKくんが、どこの惑星に行くか分からないワープボタンを押して、火星に行く確率はいくつ?」と出題しました。Kくんは自分で描いた絵を見ながらじっと考えて、「1/8!」と答えられており素晴らしかったです。他の星についても、同様に1/8と答えられており、ランダムの意味も含めて確率の定義が理解できてきたと感じました。

そこで一歩進んで、2つの事象が互いに排反な場合の確率を求める問題を出しました。ここでは、「火星もしくは木星に行く確率はいくつ?」とし、火星と木星に同時に行くことはありえないので、互いに排反と言えます。問題を聞いたKくんは絵を見て少し考えて、「1/4!」といきなり約分後の分数を答えられており驚きました!一旦、2/8を経由したと考えられますが、"もしくは"の意味を理解した上で、確率の定義に則って答えられていると感じます。実際、今回は隣り合う惑星を指定した(火星と木星)ため、全事象と注目する事象の包含関係(ここでも集合の考え方が活きています)が見やすかったことも一因かもしれませんが、さすがの数学的センスだと感じました。その後、今回のように、排反な場合に成り立つ和の法則(1/8+1/8=1/4)も紹介しました。

好奇心とともに、数のセンスを伸ばしているKくんの学びに対する姿勢には、私たち大人も見習わないといけないと思いました!