【数学コラム】粘土遊びと多角形
こんにちは、Dr.Childです。
Dr.Childの図形レッスンでは粘土を使った遊びも実践しており、一部紹介させて頂きます。
今回は多角形を粘土で表現してみます。多角形とは三角形や四角形などのことを指しますが、それらは辺(線分)で囲まれているのが特徴であり、2本の辺が交わるポイントを頂点と呼びます。
粘土遊びは多角形を学ぶ際にも効果的であり、頂点を粘土、辺を竹串に置き換えること様々な図形を作ることができます。また、頂点を粘土で表現することでその存在が強調されるため、頂点を視認したり、その個数を数える際にも有用です。
一般にN本の辺を持つ多角形は「N角形」と呼ばれ、頂点もN個存在します(池の周りの植木算にも似ていますね)。三角形や四角形などの親しみのある多角形に対し、粘土でもってその頂点の個数をカウントすることで、子どもたちは多角形のネーミングとの関係性に気づくことができます。
ちなみに、円は多角形ではないのでこの方法では作れないのですが、正多角形において頂点を増やしていくと段々と円に近付くことがわかります。「円を作るにはどうしたら良い?」と子どもに問いかけて、「粘土と竹串の数を増やしたらいいんじゃない」と答えてくれたらセンス抜群です!
あと、上図のように四角形の仲間(集合)を作りますが、矢尻のような少々意地悪な形も入れてあります。普通、これを四角形とみることは難しいのですが、四角形の性質(辺と頂点の数が4つずつ)を知った子どもたちはがんばって理解することができます(ちなみに、小学校では凹四角形を教えないようです)。