レッスンの一コマ Vol.3
数学レッスンの一コマをご紹介します。今回の主役は年々小3歳のK君!
いつものようにレッスンをしていると、ピンクタワーに注目してくれたK君。その様子を見ていると、一番小さなブロックを手に取り「1」、次に小さなブロックを手に取り「8」と口ずさんでおり、これは立方数に興味があるなと感じたので立方数とその性質を学ぶことにしました。実際、ピンクタワーは1辺が1cmから10cmまで、1cmずつ変化する10個の立方体で構成されているため、量としての立方数を学ぶのにも有効です。
まずはピンクタワーを昇順で等間隔に並べてもらいました。続いて、一番小さなブロックを1としたときに他のブロックがどのように表されるかを、数字カードを使いながら対応させていきました。K君は"2 cubed equals 8"のように口ずさみつつ、数字カードを選んでブロックの前に置いてくれました。その後も十進法の位取りを意識しながら、5^3=125まで正確に数字カードを配置してくれました。6^3以降はまだ未知の世界だったようですので、K君は私が数唱した数を聞き取りつつ、カードで数字を作って置いていってくれました。最後の10^3=1000はK君のお気に入りの数字の一つですので、私が言わずとも1000のカードを置いてくれました。並べられたブロックと数字カードを観察するK君。量と数字の対応関係がイメージとして記憶されたことだと思います。
その後、ホワイトボードにこれまでの結果を書き出しつつ、立方数の性質を学びました。特に、奇数の3乗は奇数、偶数の3乗は偶数になることを見出したり、ある立方数の和が他の立方数に等しくなることも発見しました(3^3+4^3+5^3=6^3など)。実際に天秤を使ってこの等式が正しいかを、釣り合いをみることでも確かめました。
今回の活動では、ピンクタワーを用いたことで立方体の体積という連続量と数字・数唱の対応、十進法位取り記数法、ならびに立方数とその性質を学びました。また数の世界を楽しもうね!