レッスンの一コマ Vol.15
レッスンの一コマを紹介します!今回の主役は年長のAくんです!

最近は分数についても学んでいますが、分数の考え方に慣れてきたAくんと一緒に、今回は両端が0と1で、長さを1とする数直線上に分数を示す課題に取り組みました。
ちなみに、"ある長さを1とする"というような1の使い方に慣れていないと、この課題は難しいです。1という数字が"りんご1個"や"車1台"のように、絶対的でかつ数え上げの際にしか使わないという理解だと、"1とする"という表現に難しさを感じます。一方でAくんはこれまで、長さや面積といった連続量を題材に、数同士の相対的な大きさの比較を通じて数の量的感覚を養ってきており、またその過程で数が基準の取り方で変化し得るものであることにも慣れてきました。
分数の習い始めでは、よく使われる円板について、円全体を1として学んできましたが、この数直線では線分の長さを1と見る必要があります。最初は戸惑った様子でしたが、多面的な見方を養ってきたAくんはすぐに対応できており素晴らしかったです。そして、分数の第一義(x/yとは1をy等分したものをx個集めたもの)を用いて、それぞれの分数の位置を見出せました。
Aくんはできあがった数直線を見て、改めて分数同士の大きさを視覚的に比べることができていましたし、また数直線には整数以外にもたくさんの数字が詰まっていそうだということにも気付けており、学びが多かったようです!